前田裕二「メモの魔力」頭を使うことの本質
この本を読んで一言で感想を言え。
そう問われたら、こう答えます。
自分の頭で考える方法が学べる、それはメモを通してこそ。
僕にとってメモとは、生き方そのものです。
メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。
メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。
メモによって夢を持ち、熱が生まれる。
その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして、人生を、
世界を大きく動かします。
誰にでもできるけど、誰もまだ、その魔力に気付いていない
「本当のメモの世界」へ、ようこそ
メモを取ることにここまで突き詰められることに驚きます。
では、メモを取ることで見える新しい世界へ。
まず、メモの効用。
1.アイデアを生み出せるようになる
知的生産性の向上。
2.情報獲得の伝導率向上
情報を素通りしなくなる。
きちんとメモを取る習慣を身につけると、自分にとって有用な情報をキャッチするためのアンテナが増えます。
3.傾聴能力の向上
相手の「より深い話」を聞き出せる。
メモを取るには相手の話を深く聞かないと取れない。しかも、メモを取ることで相手にも自分の話を聞いてもらえているという印象を与えることでさらに話を引き出すことができる。
4.構造化能力の向上
話の骨組みがわかるようになる。その場で展開されている議論を綺麗に構造化できるようになる。それすなわち、メモをしっかり取るには構造化は必要条件である。
5.言語化能力の向上
メモを取ることは言語活動を通してしか、できない。頭の中で考えていることを言語化することを求められる。言語化することを通して説明する能力を向上させることができる。
この5つの能力向上によってさらなる能力の向上が期待できる。
それもメモを取るという日常で無意識のうちにやっている一見、単純な作業で。
そのメモを取ることの具体的な方法についてさらに深めていく。
まず、メモをたくさん取ること。
とりあえず、取る。
初めはメモを取るコツがわからないからひたすらメモを取る。
メモを取る習慣を身につけて、繰り返しメモを取り続ければ、どうすればいいのか、こうしたらいいのではないかなど思考が巡ってくる。
そしてその先に考える作業が生まれる。
メモを取ることできっかけができ、生まれた疑問に対して解決しようと思うこと、そもそも疑問を持つことがないようなことでもメモを取ることで考えるようになる。
それこそがメモの最初の効用だ。
人は無意識のうちに情報を自分自身のフィルターにかけて取捨選択をしている。
それをメモを取ることによって強制的なフィルターにかける。
そこで初めて考えるきっかけが生まれる。
ただ、メモを取るだけでも効果があるのはそのためだ。
例えば、最近、メモを取るようになって感じたことが自分が考えていることが紙に書き出してみると大したことはない、とよく言われることを実感した。
整理してみたらこんなことだったのかなんてことだ。
ある程度のことは頭の中で処理できると思い込みがちだが、実際にはほんの少ししかできていないということがわかる。
とりあえず、メモを取る。
それができたら次のステップへ行こう。
ファクト、抽象化、転用
メモをとったらそれを元に思考を深めていく。
ここから先はぜひ、実際に本を手にとって読んでみてほしい。
具体的にどうすればいのか、どのように考えていけばいいのかがよくわかる。